特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具
Ⅱ.画像機器
5.超音波
沼田 勉
1
,
飯田 由美子
1
,
橘 昌利
1
,
永田 博史
1
,
今野 昭義
1
1千葉大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.71-78
発行日 2001年4月30日
Published Date 2001/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902350
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はじめに
超音波診断は,実時間表示される電子走査装置の開発と実用化により近年著しい進歩を遂げた。X線被曝がなく,ベッドサイドでの検査あるいは外来での検査が可能であり,今日あらゆる診療科において普及している。耳鼻咽喉科領域では疾患の視診,触診が可能であることなどのために,超音波検査の導入がやや遅れていた。しかし,大学病院や基幹病院においては耳下腺腫瘍,甲状腺腫瘍などの診断上の有用性が認識され,今や必須の画像診断法になりつつある。また,開業医における利用法1)についても報告され始めている。
本稿では,超音波機器とその臨床応用を中心に解説を加える。
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