特集 全身疾患と耳鼻咽喉科
Ⅰ.呼吸器疾患
4.耳鼻咽喉科における嚥下性肺炎の治療
伊藤 裕之
1
,
加藤 孝邦
2
1神奈川リハビリテーション病院耳鼻咽喉科
2東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.31-35
発行日 2000年4月30日
Published Date 2000/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411902146
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はじめに
嚥下性肺炎の原因は誤嚥であり,嚥下性肺炎と診断するには誤嚥が肺炎の発症に関与しているか否かを明確にする必要がある。しかし,誤嚥を起こしていても,嚥下性肺炎を起こすとは限らず,嚥下性肺炎の発症機序はよくわかっていない。
嚥下性肺炎における耳鼻咽喉科医の役割は嚥下性肺炎を治療することではなく,気管切開術による気道管理,嚥下機能改善術,誤嚥防止術,リハビリテーションなどによる嚥下性肺炎の防止である。
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