鏡下咡語
耳鼻咽喉科と嚥下障害
金子 敏郎
1
1千葉大学
pp.871-873
発行日 2008年11月20日
Published Date 2008/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101348
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Ⅰ.はじめに
最近,嚥下障害の医療およびリハビリテーションのあり方をめぐり,耳鼻咽喉科と他科の間にきしみを生じている。
良質な医療を提供するためには疾患によりチーム医療が適切に実施されるべきであるが,対象臓器の特性からみて最も適合する担当診療科があることも忘れてはならない。
ここでは耳鼻咽喉科・頭頸部外科が嚥下障害の研究や医療にいかに対応してきたかという点について,国内外の学術的歩みから,また専門医教育の面から振り返り,嚥下医療に関しては耳鼻咽喉科・頭頸部外科医が主導的立場に立つべきことを再確認してみたい。
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