特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
鼻手術
2.内視鏡的鼻・副鼻腔手術 2)術後性上顎嚢胞の手術
沖中 芳彦
1
1山口大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.59-63
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901460
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
術後性上顎嚢胞の手術は,従来歯齦部切開により嚢胞に至り,下鼻道または中鼻道に対孔を造設する手術が主に行われてきた。嚢胞壁を摘出するかどうかについては意見が分かれるが,手術の主な目的は,嚢胞を鼻腔に開放し,鼻腔との交通をつけることにより達成される。近年は硬性内視鏡などの光学機器の発達により,経鼻腔的に嚢胞を開放することが容易となってきた。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.