特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科手術マニュアル—私の方法
鼻手術
2.内視鏡的鼻・副鼻腔手術 1)慢性副鼻腔炎の手術
池田 勝久
1
1東北大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.53-58
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901459
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
1980年代に入って慢性副鼻腔炎の鼻内経由の手術法に内視鏡が積極的に導入され,内視鏡的副鼻腔手術(endoscopic sinus surgery)として確立された。従来の肉眼視による鼻内手術に比較して,手術の正確度,安全性に向上が認められ,現在標準的手術として普及しつつある。さらに,光学機器の発達によってモニターTVや録画装置を利用した手術技術の標準化と普及が容易となり,教育,研究へも応用可能となった。内視鏡的副鼻腔手術の標準化には,適切な手術手技による治癒率の向上とともに,副損傷を回避することが必須である。
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.