トピックス 舌癌の治療
Stage Ⅲ,Ⅳ症例の治療
癌研究会附属病院の場合
鎌田 信悦
1
,
川端 一嘉
1
,
中溝 宗永
1
,
井上 哲生
1
,
高橋 久昭
1
,
内田 正興
1
1癌研究会附属病院頭頸科
pp.609-616
発行日 1991年8月20日
Published Date 1991/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411900325
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はじめに
頭頸部癌の治療法は近年の再建外科の発達で大きな変貌をとげた。今では上咽頭癌や頭蓋底浸潤を伴う上顎癌も手術の対象となり,「手術不能」の概念も時代とともに変わってきている。このようななかでこれまでの舌癌の治療法,すなわちT1,T2は放射線で,T3,T4は手術を行うという“常識”を考え直すことは有意義なことであろう。特に治療成績が低いT3,T4に対象を限定して,治療成績を向上させるには何をすべきか考えてみた。
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