特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール
Ⅲ.大腸癌治療のプロトコール
(4)癌研究会附属病院消化器外科
太田 博俊
1
,
上野 雅資
1
,
関 誠
1
,
中野 聡子
1
,
中島 聰総
1
,
西 満正
1
Hirotoshi OHTA
1
1癌研究会附属病院消化器外科
pp.106-111
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901677
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大腸は右側壁にある盲腸から直腸までをいうが,肛門管や虫垂をも含めた腸管にできる癌治療に当たっては,その占居部位によって,また主病巣の進行度によって大きく違ってくる.癌の状態を正確に把握し,初期の小さな癌であれば,内視鏡切除し,深く進行し,隣接臓器に浸潤していれば根治を目指し,他臓器合併切除をし,局所再発を極力防止した術式を選択している.本稿ではわれわれが最近行っている治療のプロトコールを示し(図1,表1),大腸癌に対するわれわれの治療方針を紹介する.なお病巣所見の表現,進行度,stage分類などは大腸癌取扱い規約に準拠した.
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