特集 耳鼻咽喉科・頭頸部画像診断の最近の進歩
頭頸部領域の画像診断—CT再構成画像を中心に
加藤 孝邦
1
,
内田 正興
2
,
鎌田 信悦
2
,
川端 一嘉
2
,
高橋 久昭
2
1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
2癌研究会付属病院頭頸科
pp.541-547
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1492210338
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I.はじめに
頭頸部領域における画像診断の進歩は著しい。とくに新しい装置の導入により診断精度の向上が著しい。MRIやCRをはじめ超音波やCTなど多種の機器を用いた総合画像診断が行われるようになった。またCTにおいても一施設で複数のCTを備えるようになり,これまでの断層像のみでなくCTのもついろいろな機能を利用する時間的余裕が出てきた。これまでも再構成画像の報告は多くあったが,thin sliceのためスキャン時間が5〜10秒では時間がかかり充分に利用できなかった。しかし高速スキャンが可能な装置の開発もあり,再構成画像を容易に利用できるようになった。
一方頭頸部腫瘍の手術も複雑になり種々の再建手術を行うようになったため,三次元の拡がりを捉えるうえでも再構成画像は有用であり,症例を呈示し検討を加えた。
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