Japanese
English
特集 伝音難聴を克服する 一歩進んだ診断と手術・人工聴覚器の適応の見極め
《一歩進んだ診断のために》
一側性伝音難聴のハンディキャップ
Handicaps of unilateral conductive hearing loss
西山 崇経
1
Takanori Nishiyama
1
1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
両耳聴
,
生活の質
,
音源定位
,
雑音下聴取
,
人工聴覚器
Keyword:
両耳聴
,
生活の質
,
音源定位
,
雑音下聴取
,
人工聴覚器
pp.17-20
発行日 2024年1月20日
Published Date 2024/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203558
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●一側性伝音難聴は,両耳聴ができなくなることで生活の質の低下,音源定位能力の低下,雑音下聴取能力の低下を生じる。
●感音難聴とは異なり,聴力改善手術や軟骨伝導補聴器などの治療選択肢が存在する。
●一側性伝音難聴に伴って音源定位能力は低下し,聴力改善によって音源定位能力は改善すると考えられるが,検査音圧の設定や治療開始すべき年齢,長期治療成績などは明らかになっていない。
●一側性伝音難聴に伴って雑音下聴取能力は低下し,聴力改善によって雑音下聴取能力は改善すると考えられるが,評価方法の標準化などの課題が存在する。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.