特集 ノーマライゼーションのまちづくり—障害者プランを生かすために
ハンディキャップ児を支えるネットワークづくり
松本 正子
1
,
佐藤 純子
1
,
新崎 由紀子
1
,
唐谷 和子
1
,
藤井 美代子
1
,
藤原 靖
1
1徳島保健所
pp.29-34
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662902840
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はじめに
社会情勢の変化や医療の進歩が子どもの疾病構造にも変化を与え,心身障害や疾患により長期療養が必要なハンディキャップ児への支援強化が必要となっている。さらに,ハンディキャップ児をもつ家族においては,介護の対象者が小児であることから介護負担が極めて大きく,精神的悩みも深刻である。このような状況において,「親の会」は児や家族を支える大きな資源であると考える。そこで,徳島保健所では医療・福祉・教育などの関係者の協力を得て親の会を支援し,地域での相談・支援体制を強化するとともに関係者の連携システムづくりを目的に平成7年度より「ハンディキャップ児を支援する地域ケア・ネットワーク事業」(以下,地域ケア・ネットワーク事業)に取り組んでいる。
今回,私たちは当事業を報告し,ハンディキャップ児のネットワークづくりについて検討したい。
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