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特集 補聴器と人工聴覚器の最前線2020
《有効活用するためのポイント》
補聴器と人工聴覚器の適応の接点—補聴器と人工内耳を中心に
Indication of hearing aids or cochlear implants for severe to profound hearing loss
新田 清一
1
Seiichi Shinden
1
1済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科
pp.41-47
発行日 2020年1月20日
Published Date 2020/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202276
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POINT
●すべての高度難聴患者に対して,少なくとも3か月は補聴器による聴覚リハビリテーションを両耳装用(非良聴耳が聾である場合を除く)で試してみる。
●両側高度感音難聴患者のほとんどが補聴器による両耳での聴覚活用ができており,補聴器両耳装用のよい適応である。
●良聴耳が高度感音難聴,かつ非良聴耳が重度難聴の患者でも,約半数は補聴器両耳装用に価値を感じており,可能な限り補聴器による両耳の聴覚活用をする意義がある。
●高度感音難聴患者のうち,装用下の最高語音明瞭度が50%以下,かつ非良聴耳が重度難聴で補聴器の装用効果が得られない場合には,非良聴耳の人工内耳装用により言語聴取が改善する可能性が高く,人工内耳は有力な選択肢となる。
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