特集 ここまで進化した補聴器と人工内耳診療
補聴器の最新情報
補聴器の適応・選択とフィッティング理論
鈴木 大介
1
,
新田 清一
1
Daisuke Suzuki
1
,
Seiichi Shinden
1
1済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科
キーワード:
補聴器
,
補聴器の適応
,
補聴器の器種選択
,
フィッティング理論
Keyword:
補聴器
,
補聴器の適応
,
補聴器の器種選択
,
フィッティング理論
pp.142-145
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000036
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補聴器の適応・選択
1.補聴器の適応
補聴器の適応は,一般的に両側の聴力レベルが40dBHL以上とされてきた。これは両側中等度難聴以上であれば難聴による不自由を生じ,装用した際に効果を実感しやすいなどの背景がある。診療を効率的に勧める上でタイミングは重要だが,患者の抱える難聴による不自由の程度は,必ずしも聴力レベルだけで決まらないことに注意が必要である。例えば,軽度難聴患者や一側性難聴患者は,医療者に難聴による不自由を軽視されてしまい,「補聴器は必要ない」と装用の機会を逸することが少なくない。
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