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特集 難聴の治療――再生医療から人工聴覚器まで
補聴器の最新情報
Hearing aid updates
鈴木 大介
1
,
新田 清一
1
Daisuke SUZUKI
1
,
Seiichi SHINDEN
1
1社会福祉法人恩賜財団済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科
キーワード:
補聴器
,
進歩
,
歴史
,
選択
Keyword:
補聴器
,
進歩
,
歴史
,
選択
pp.709-713
発行日 2021年2月13日
Published Date 2021/2/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27607709
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デジタル補聴器への転換がはじまって30年が経過し,国内で流通する補聴器のほとんどはデジタル補聴器となった.近年は補聴器の多チャンネル化,高性能化,小型化が進み,MFI(Made for iPhone)対応補聴器や充電式補聴器も登場した.補聴器用スマートフォンアプリも標準的なものになりつつあり,利便性という観点でも進化を遂げている.最新の補聴器は,さらに快適かつ明瞭で利便性の高いものになっている.雑音下での語音聴取の改善に対しては,超広角センサーやモーションセンサー,マイク付きレシーバーの活用が進められたり,“脳で聴く” という新しい視点が持ち込まれたりしている.この他にも,軽度高音障害型難聴にスポットを当てた補聴器やBluetooth®を活用した何でもつながる補聴器,健康管理をサポートする補聴器など,装用者の生活をよりよいものに変える可能性を秘めている.われわれは常に補聴器の最新情報に目を向け,難聴患者に最善の形で提供できることが望まれる.
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