Japanese
English
特集 最新の補聴器診療—補聴器による聴覚リハビリテーション
補聴器フィッティングのABC
The ABC's in fitting hearing aids
新田 清一
1
Seiichi Shinden
1
1済生会宇都宮病院耳鼻咽喉科
pp.302-309
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200554
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●補聴器フィッティング成功のためには,耳鼻咽喉科医のかかわりは必要不可欠である。
●補聴器フィッティングの目標は,補聴器装用下において最良の語音明瞭度を会話音圧帯で達成すること,ファンクショナルゲインがハーフゲイン程度になることである。
●最初に耳鼻咽喉科医が,補聴器フィッティングの医学的説明を十分に行う。
●当科では,利得はハーフゲインの70%程度で開始して,最初から常用,3か月間頻回に調整をしてハーフゲイン程度を目ざす,という補聴器フィッティング方法をとっている。
●特性図の読み方と適切な特性図を知ることで,不適切な調整を検出し,適切な調整に変更するよう指示することが可能となる。
●耳鼻咽喉科医が特性図とファンクショナルゲイン,語音明瞭度曲線を確認して,補聴器フィッティングが適切に行われているかを判断する。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.