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特集 舌がん・口腔がん治療の最前線〔特別付録web動画〕
《治療》
超選択的動注化学療法—手技の実際はどのようなもの? 最新の治療成績は?
Preoperative super-selective arterial injection chemotherapy for locally advanced oral cancer
小林 徹郎
1
,
松塚 崇
1,2
Tetsuro Kobayashi
1
,
Takashi Matsuzuka
1,2
1福島県立医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座
2福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター
pp.1146-1150
発行日 2019年12月20日
Published Date 2019/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202256
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POINT
●超選択的動注化学療法(動注)は,全身投与の際より高濃度の抗がん剤を直接がん組織に投与することで,より高い治療効果が期待されるが,その危険性も高くなる。
●当科では口腔癌に対し根治手術を主とした集学的治療を行っており,局所進行症例に対する局所再発予防を目的に1999年からシスプラチン(CDDP)動注を術前治療として行ってきた。
●動注はセルジンガー法で,1回あたり100〜125mg/bodyのCDDPを腫瘍縮小目的に舌動脈,局所再発予防目的に顔面動脈へ原則として3回投与している。
●当科では,口腔癌に対するCDDP動注は補助療法と位置付けており,術後合併症は非併用群と変わりがなく,術後の予後改善に寄与するため,術前治療として成立する。
*本論文中,動画マークのある箇所につきましては,関連する動画を見ることができます(公開期間:2022年12月)。
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