今月の臨床 子宮体癌—理解のためのQ&A 33
化学療法のあり方
27.動注化学療法
大川 智彦
1
,
喜多(大川) みどり
1
Tomohiko Okawa
1
,
Midori Kita (Okawa)
1
1東京女子医科大学放射線科
pp.328-329
発行日 1991年3月10日
Published Date 1991/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904920
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子宮体癌に対する治療の主体は手術であるが,実施にあたっては予後因子を充分検討し,放射線やホルモン・化学療法の長所を生かした集学的アプローチが大切である。
化学療法は手術や放射線の局所療法の限界を補うべく全身療法としてその長所が生かされてきた。近年化学療法剤の開発が進み,また薬理動態が解明されるようになり,効率のよい投与法の研究や,多剤併用における組合せ方,投与器材の改良が行われるようになった。動脈内注入化学療法(動注)はこのような研究の中で,より局所効果を高め,副作用は出来るだけ少なくしようとする目的で行われ,手術や放射線との併用も行われている。
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