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特集 扁桃診療最前線—扁桃を取り巻く諸問題
扁桃悪性リンパ腫の診断と治療
Diagnosis and treatment of tonsillar lymphoma
神山 祐太郎
1
Yutaro Kamiyama
1
1東京慈恵会医科大学腫瘍・血液内科
pp.1136-1143
発行日 2018年12月20日
Published Date 2018/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201896
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POINT
●悪性リンパ腫はリンパ組織・リンパ装置に発生することが多く,なかでも扁桃に病変が出現することはしばしば経験される。
●悪性リンパ腫と一言でいっても病理組織学的分類は多岐にわたる。治療は化学療法が中心となるが,組織型に応じて臨床経過・治療レジメンが大きく異なるため,生検検体による正確な組織診断を得ることが大切である。
●扁桃の腫大は良性疾患との鑑別が困難であることがしばしばある。悪性リンパ腫など悪性腫瘍による腫大が否定できない場合で,比較的増大速度が速い際は,診断を確定するために積極的に生検を検討すべきである。生検による確定診断が得られた際は,速やかに血液内科医に相談する必要がある。
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