Japanese
English
特集 目からウロコ 内視鏡時代の臨床解剖
《耳領域》
内耳道・小脳橋角部の手術
Endoscopic surgical approach to internal auditory canal and cerebellopontine angle
大石 直樹
1
,
西山 崇経
1
,
藤岡 正人
1
Naoki Oishi
1
,
Takanori Nishiyama
1
,
Masato Fujioka
1
1慶應義塾大学耳鼻咽喉科
pp.406-410
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201733
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POINT
●内視鏡下の内耳道・小脳橋角部へのアプローチとして,後方からのアプローチであるpresigmoid retrolabyrinthine approach(後迷路法)および前方からのアプローチであるtranscanal transpromontorial approachを紹介した。
●presigmoid retrolabyrinthine approachは機能温存を目的とする経側頭骨的アプローチであり,後半規管後方から小脳橋角部へ到達する。内視鏡を併用することで,内耳道内の操作が可能となる。
●transcanal transpromontorial approachは本邦での臨床応用例はいまだ報告されていないが,完全内視鏡下に経外耳道的に岬角を削開し,さらに蝸牛前庭削開を行い内耳道に到達する。
●今後より安全かつ確実な内視鏡下の手技を確立させることが,内視鏡的内耳道・小脳橋角部手術の可能性をさらに広げることにつながると期待される。
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