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特集 目からウロコ 内視鏡時代の臨床解剖
《鼻領域》
鼻中隔手術における臨床解剖—外鼻から蝶形骨洞自然口まで
Clinical analysis for septoplasty
飯村 慈朗
1
Jiro Iimura
1
1東京歯科大学市川総合病院耳鼻咽喉科
pp.412-419
発行日 2018年5月20日
Published Date 2018/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201735
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POINT
●鼻中隔矯正術において軟骨および骨の過剰切除は,外鼻形態を保つための強度が落ち,外鼻変形を起こす可能性がある。L-strutやkeystone areaの温存が重要とされる。
●難度の高い鼻中隔弯曲症では鋤骨突起や蝶形骨稜,鋤骨翼上端などが位置情報を理解するためのメルクマールとなる。
●高度な前弯や外鼻変形を伴った症例などでは,鼻腔形態の矯正を考えると外鼻と鼻中隔を立体的な1つの構造物と考え矯正するべきである。
●蝶形骨稜と鋤骨翼の接合部は菱形をした骨隆起として認められ,蝶形骨洞自然口を検索する際のメルクマールとなる。しかし上甲介の付着部位が外側に位置する症例では,蝶形骨洞自然口は外側に位置する。
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