Japanese
English
特集 頸部腫瘤を見極める
先天性頸部囊胞性腫瘤
Congenital cystic lesions of the neck
山内 盛泰
1
,
倉富 勇一郎
1
Moriyasu Yamauchi
1
,
Yuichiro Kuratomi
1
1佐賀大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
pp.676-683
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201055
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POINT
●先天性頸部囊胞性腫瘤の7割は甲状舌管囊胞,3割が第2鰓裂囊胞であり,この2疾患で大部分を占めるが,ほかにも稀な疾患が多く存在する。
●診断に際しては発生学的,解剖学的な関係を踏まえ,また皮膚瘻が存在する可能性について留意する。
●治療は外科的な完全切除が基本であるが,手術に際しては瘻管を十分に追い,また近接する神経損傷に注意する必要がある。
●稀に悪性腫瘍の合併があり留意する必要がある。特に側頸囊胞ではHPV関連中咽頭癌の頸部リンパ節転移の可能性に注意する。
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