Japanese
English
特集 頸部腫瘤を見極める
リンパ管腫・ガマ腫
Treatment of cervical cystic regions—lymphangioma and ranula
香取 幸夫
1
Yukio Katori
1
1東北大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野
pp.670-674
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201054
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POINT
●側頸部や顎下部に柔らかい腫瘤を認める場合,リンパ管腫およびガマ腫の鑑別診断を念頭に置く。
●リンパ管腫は側頸三角に高頻度に認められ,出生時から乳児期に発症することが多い。
●ガマ腫は舌下腺由来の貯留囊胞で口腔底に限局するものが多いが,時に顎下型ガマ腫として頸部腫瘤を主訴に受診する。
●良性病変であることから,増大による気道狭窄や整容上の問題がなければ待機的治療の適応となる。
●治療として,摘出手術に代わり,近年ではOK-432(ピシバニール®)やエタノールによる硬化療法が選択されることが多い。
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