Japanese
English
特集 膿瘍—マネジメントとピットフォール
口腔底膿瘍とLudwig's angina(口腔底蜂窩織炎)
Abscess in the oral floor and Ludwig's angina
坂東 伸幸
1
,
原渕 保明
2
Nobuyuki Bando
1
,
Yasuaki Harabuchi
2
1社会医療法人北斗 北斗病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2旭川医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.134-140
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200512
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POINT
●重度の口腔底炎症性疾患には,口腔底膿瘍とLudwig's angina(口腔底蜂窩織炎)とがある。
●口腔底膿瘍では顎舌骨筋を境として舌下間隙膿瘍と顎下間隙膿瘍とに分けられる。
●舌下間隙の膿瘍であれば口腔内から切開排膿し,顎下間隙の膿瘍であれば外切開が考慮される。
●Ludwig's anginaは口腔底から広範囲に炎症が波及し,両側頸部蜂窩織炎に至った状態である。
●Ludwig's anginaは喉頭浮腫をきたしやすく,強力な抗菌薬投与に加えて,減張切開や気管切開が考慮される。
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