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特集 CT典型所見アトラス—まずはここを診る!
《咽喉頭・頭頸部領域》
口腔疾患—舌がん/ガマ腫/唾石/口腔底膿瘍
Typical CT findings of tongue cancer, ranula, sialolithiasis, and oral floor abscess
鈴木 貴博
1
,
太田 伸男
1
Takahiro Suzuki
1
,
Nobuo Ohta
1
1東北医科薬科大学医学部耳鼻咽喉科学
キーワード:
CT
,
舌がん
,
ガマ腫
,
唾石
,
口腔底膿瘍
Keyword:
CT
,
舌がん
,
ガマ腫
,
唾石
,
口腔底膿瘍
pp.342-345
発行日 2022年4月20日
Published Date 2022/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202962
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POINT
●舌がんは舌縁に好発し,造影CTで軽度〜中等度の高吸収域を呈する境界不明瞭な腫瘤性病変として描出される。
●ガマ腫は単純CTにおいて舌下間隙や顎下間隙に局在する境界明瞭な低吸収域として認められる。舌下型ガマ腫は楕円形の形態を呈するものが多く,顎下型ガマ腫はいびつな形状を示すものが多い。
●唾石は顎下腺に好発し,耳下腺での発生は稀である。単純CTでは唾液腺内もしくは唾液腺導管の走行に沿って局在する石灰化陰影として認められ,そのサイズや個数はさまざまである。
●口腔底膿瘍は歯性感染に起因することが多く,顎下間隙に好発する。診断には造影CTが有用で,膿瘍は辺縁に造影増強効果を伴う低吸収域として描出される。
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