Japanese
English
特集 膿瘍—マネジメントとピットフォール
唾液腺膿瘍
Salivary gland abscess
河田 了
1
Ryo Kawata
1
1大阪医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.130-133
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200511
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POINT
●唾液腺膿瘍の原因・診断・治療についてまとめた。
●起炎菌は黄色ブドウ球菌と嫌気性菌が多い。
●膿瘍は疼痛,周囲との癒着を伴うので,悪性腫瘍と鑑別が困難な場合がある。鑑別には経過,画像とともに穿刺吸引細胞診が有用である。
●治療の基本は抗菌薬投与,切開排膿である。排膿に際して顔面神経に注意する必要がある。
●診断あるいは再発症例で手術を選択する場合,十分に消炎を図ってから手術すべきである。
●ワルチン腫瘍では穿刺吸引細胞診後に感染を起こし,膿瘍の原因になることがある。
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