増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅱ.鼻・副鼻腔
鼻・副鼻腔癌
藤間 憲幸
1
,
本間 明宏
2
1北海道大学病院放射線診断科
2北海道大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.149-155
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102825
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画像診断の狙い
鼻・副鼻腔癌の組織型は多岐にわたるが,日常診療で遭遇するほとんどは扁平上皮癌(squamous cell carcinoma:SCC)である。SCCは画像所見の幅が広く,ほかの悪性腫瘍のみならず良性腫瘍とも鑑別が難しいことがある。非典型例も含めたSCCの画像所見を把握することは鑑別診断を絞るうえでも重要である。また,治療方針決定には進展範囲の評価が重要であり画像診断による正確な判断が求められる。進展範囲の評価はover/under diagnosisにより誤った病期分類を行ってしまう場合や,神経周囲進展など見落としがちな所見に遭遇する場合もあり注意が必要である。本稿では鼻・副鼻腔癌のなかでもSCCを中心に画像所見と鑑別診断,進展範囲の評価のポイントについて概説する。
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