特集 スポーツと耳鼻咽喉科疾患
3.鼻・副鼻腔
松根 彰志
1
,
黒野 祐一
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科聴覚頭頸部疾患学(先進治療科学)
pp.849-852
発行日 2006年10月20日
Published Date 2006/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100861
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Ⅰ.はじめに
近年わが国では,老若男女を問わず多くの国民の間で健康への関心がきわめて高く,日常生活のなかで何らかのスポーツを行っている『スポーツ人口』は増加しており,さらに地域の小児を対象としてスイミングスクールをはじめ,種々のスポーツチームの結成などにもみられるように低年齢化も認められる。試合をする以上,やはり心身の鍛錬法としての効用のみならず,『勝つこと』へのこだわりがある。その結果ハードな練習や試合中にけがをすることも多く,患者が耳鼻咽喉科外来を受診する機会も少なくない。そこで,本稿では,鼻・副鼻腔領域で最も代表的かつ頻度の高い,『アレルギー性鼻炎』と『顔面外傷』について,それぞれ水泳やその他のスポーツとの関連性について概説する。
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