増刊号 画像診断パーフェクトガイド―読影のポイントとピットフォール
部位別診断法
Ⅱ.鼻・副鼻腔
副鼻腔囊胞/鼻・副鼻腔乳頭腫
許 芳行
1
,
比野平 恭之
1
1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.144-148
発行日 2014年4月30日
Published Date 2014/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102824
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画像診断の狙い
副鼻腔囊胞,鼻・副鼻腔乳頭腫は,ともに一側性の副鼻腔陰影として認められることが多い。副鼻腔炎・ポリープ,真菌症,悪性腫瘍との鑑別が重要であるが,副鼻腔囊胞,鼻・副鼻腔乳頭腫に対する適切な術式決定においても画像診断が果たす役割は大きい。特に鼻・副鼻腔乳頭腫においては近年,鼻外手術に代わって侵襲の少ないendoscopic medial maxillectomy(EMM)1)やendoscopic modified lothrop procedure(EMLP)2)など内視鏡下アプローチが積極的に選択されるようになってきたが,腫瘍を完全に摘出して再発を予防するためには,術前に腫瘍の進展範囲に加えて腫瘍基部が同定できていることが望ましい。
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