Japanese
English
特集② 知っておきたい神経内科の知識―専門医の診方・治し方
重症筋無力症
Myasthenia gravis
永石 彰子
1
,
本村 政勝
2
Akiko Nagaishi
1
,
Masakatsu Motomura
2
1国立病院機構長崎川棚医療センター神経内科
2長崎大学病院第一内科・神経内科
pp.444-448
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102531
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
POINT
●病原性のある自己抗体として,アセチルコリン受容体抗体と筋特異的受容体型チロシンキナーゼ抗体がある。
●症状から眼筋型・全身型に分類される。初発症状では眼症状が多いが,嚥下・構音障害などの球症状単独での発症もある。
●易疲労性を特徴とし,症状の日内変動を認める。
●クリーゼと呼ばれる呼吸不全を急速に生じることがある。
●複視などの自覚症状,眼瞼下垂などの理学所見,塩酸エドロフォニウム試験,反復刺激検査,および,病原性自己抗体の検出により診断する。
●治療には,コリンエステラーゼ阻害薬,ステロイド,免疫抑制薬を基本にして,重症例には血漿交換療法,および,免疫グロブリン大量静注療法などが用いられる。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.