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特集 知っておきたい皮膚科の知識―専門医の診方・治し方
ベーチェット病
Behçet disease
永井 弥生
1
Yayoi Nagai
1
1群馬大学大学院医学系研究科皮膚科学
pp.915-918
発行日 2011年11月20日
Published Date 2011/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101996
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Ⅰ.はじめに
ベーチェット病は口腔粘膜のアフタ性潰瘍,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍の4つを主症状とする疾患である。特異的所見に乏しく,その診断には臨床所見が重要である。通常のアフタ性潰瘍よりもやや大型の口内炎,疼痛を伴い深く境界鮮明な外陰部潰瘍などは診断に有用な皮疹であるほか,皮膚病変としては結節性紅斑や血栓性静脈炎,痤瘡・毛包炎様皮疹がみられる。眼病変や特殊型の重篤病変に注意して治療を選択する必要がある。
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