Japanese
English
講座 膠原病最前線 5
ベーチェット病
Behcet's disease.
小竹 茂
1
Shigeru Kotake
1
1東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター膠原病リウマチ内科
1Institute of Rheumatology, Tokyo Women's Medical University
キーワード:
ベーチェット病
,
神経ベーチェット
,
ぶどう膜炎
Keyword:
ベーチェット病
,
神経ベーチェット
,
ぶどう膜炎
pp.433-439
発行日 2005年5月10日
Published Date 2005/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100096
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はじめに
ベーチェット病(Behcet's disease,以下,BD)の患者数は日本が世界最多であり約1.8万人である.BDは膠原病類縁疾患に分類されるが,患者数では,代表的な古典的膠原病と比べても,関節リウマチ(約50~70万人)および全身性エリテマトーデス(約5万人)に次ぐ患者数であり,わが国では非常に重要な疾患である.
BDは確定診断が困難な場合が多い.しかも,確定診断がつきにくい不全型BDあるいはBD疑い例に,むしろ重篤な特殊病型である腸管型BDなどが多い.したがって,発病早期に関連診療科との連携によって診断・治療にあたっていくことが非常に重要である.
本稿では,リハビリテーションとの関連に重点をおいて,とくに中枢神経病変や内臓病変,合併症,急性増悪など,リハビリテーション施行期間中に問題となりうる病態について詳しく解説してみたい.
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