カラーグラフ
ベーチェット症候群(ベーチェット病)
清水 保
1
1東大物療内科
pp.1392-1393
発行日 1968年12月10日
Published Date 1968/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202459
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近年,わが国におけるベーチェット症候群(ベーチェット病)患者の増加は,内外の注目をひくところであり,本症患者に接する機会はまれではない.本症は,いわゆる粘膜・皮膚・眼症候群の範疇に包括されているが,その症状発現はmuco-cutanco-ocularの領域にかぎらず,きわめて多彩で,主症状以外に関節,消化管,血管系および中枢神経系(いわゆるNeuro-Behçet型)など,広く全身的であり,かつ個々の症状が再燃を反復するのを特徴的とする独立した全身病である.ここには臨床の実際において,最もしばしばみられる症状について図示する.
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