特集 耳鼻咽喉科感染症の完全マスター
Ⅱ.病原体をマスターする
3.ウイルス感染症
10)RSウイルス
黒野 祐一
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科聴覚頭頸部疾患学
pp.201-205
発行日 2011年4月30日
Published Date 2011/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101844
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Ⅰ はじめに
RSウイルス(respiratory syncytial virus:RSV)は主として乳幼児のウイルス性気管支炎や肺炎の原因となる呼吸器ウイルスであるが,最近,成人においても気道感染症の病原体となりうることが報告されている1)。また,RSV感染症はアレルギー性鼻炎あるいは急性中耳炎などの急性上気道感染症とも深く関与するため,耳鼻咽喉科領域においても注意すべき疾患である。
そこで,本稿では,RSV感染症の病態と耳鼻咽喉科疾患との関連性について概説する。
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