技術講座 細菌
RSウイルスの検査法
目黒 英典
1
1帝京大学小児科
pp.141-145
発行日 1987年2月1日
Published Date 1987/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203986
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RSウイルス(respiratory syncytial virus;RSV)は小児の冬カゼの最も重要な病因である.しかし,その診断法では,補体結合反応(CF)による抗体検査が認可されているだけである.CFは有意の抗体上昇が認められれば診断的意義は高いが,残念ながら幼弱乳児のRSV感染症では抗体の上昇しない例が多く,利用価値は低い.したがって,より診断的価値の高い検査法をルチーン化し,健康保険の適応を得ることが望まれる.
本稿では,RSVの検査のスタンダードであるウイルス分離法とプラーク減少法による中和試験を中心に述べ,新しい迅速抗原検出法を紹介する.
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