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特集 嚥下障害手術のコツ
2.神経変性疾患
2.Surgical management for neurogenic degeneration diseases
兵頭 政光
1
,
西窪 加緒里
2
Masamitsu Hyodo
1
1高知大学医学部耳鼻咽喉科
2愛媛大学医学部耳鼻咽喉科
pp.525-530
発行日 2008年7月20日
Published Date 2008/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101293
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Ⅰ.はじめに
嚥下障害はさまざまな疾患により起こるが,神経変性疾患も主要な原因の1つである。神経変性疾患による嚥下障害は小児から高齢者まで広い年齢層にわたること,進行性であること,嚥下障害のみならず他の身体運動機能の障害を伴うことなどの特徴があり,おのずと脳血管障害や頭頸部癌による嚥下障害とは対応が異なることになる。外科的治療に関しても適応や術式の選択がしばしば問題となるが,適切に対応すれば患者のQOLや生命予後の改善につなげることができる。本稿では,神経変性疾患による嚥下障害に対する外科的治療の適応や手術のコツについて述べる。
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