第45回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/横浜 《教育講演》
嚥下のメカニズムと加齢変化
兵頭 政光
1
,
西窪 加緒里
1
,
飴矢 美里
2
,
三瀬 和代
2
1高知大学医学部耳鼻咽喉科
2愛媛大学医学部耳鼻咽喉科
pp.715-719
発行日 2008年11月18日
Published Date 2008/11/18
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はじめに
嚥下は多数の筋が精密かつ協調的な運動を行うことにより遂行される一連の運動である.高齢化社会の到来により,脳血管障害や神経・筋疾患による嚥下障害患者は増加し,嚥下障害は医療的にも社会的にも大きな問題となってきた.さらに,生理的にも嚥下機能は加齢とともに低下し高齢者では誤嚥による肺炎が主要な死因の一つとなっているが1),加齢による嚥下機能低下には様々な要因が関与する2).本稿では,嚥下のメカニズムについて概説し,高齢者を対象として行った嚥下機能の多角的評価から嚥下機能の加齢変化について述べる.さらに,高齢者の嚥下障害に対する治療法の可能性としてのカプサイシンの効果についても検討した.
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