鏡下咡語
島育ちの医療・保健と心―離島医療30年をふりかえって
大山 勝
1,2
1鹿児島大学
2大島郡医師会病院
pp.595-598
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101120
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Ⅰ.はじめに
鹿児島で離島医療に携わって30年弱となる。最初の20年間は,鹿児島大学に着任し,教室として地域医療にかかわった時代であり,後の10年弱は大学を定年退官後,大島郡医師会病院を中心に奄美諸島で自ら実地臨床に従事した経験である。大学や都会の病院勤務(都市医療)では味わえない人と自然の出合いや,診療をめぐる貴重な体験を積むことができた。これまでの奄美諸島における実地臨床のなかから,心に残る2,3の体験を振り返り離島過疎地医療の問題点を述べる。
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