TOPICS
島の医療を守りたい—離島看護研修プログラムの企画・運営
松浦 幸子
1
1隠岐広域連合立隠岐島前病院 看護部
pp.1020-1024
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686200320
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
日本海に浮かぶ隠岐諸島は島根半島から北へ約60kmの場所に位置している。島根県松江市の七類港からフェリーで2時間30分かかる。隠岐諸島は島前と島後に分かれており,隠岐島前病院(以下,当院)は3つの小さな島々からなる島前(人口6084人,高齢化率42.1%)の西ノ島にある(図)。病床数44床(一般20床,療養24床)を有し,中核医療機関としてその役割を担っている。
資源(人的,物的,財政的)に限りがある離島医療は,特に人材確保に苦慮し,経営の危機に直面してしまう。人材確保のために当院看護部はICT(Information and Communications Technology)での情報発信や,看護学生,医学生,現役の看護師を「地域医療・看護体験」として受け入れるなどの取り組みを行ってきた。これらは自分たちの職場の特徴や魅力の再発見につながり,当院独自の長期研修としての離島看護研修プログラムの企画となった。今回この場をお借りして,私たちの取り組みを紹介させていただけることに,心から感謝している。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.