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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(2)1991年10月 広島
学術展示
未熟児網膜症による重症視覚障害児の日常生活上の問題点
Problems of severe visual handicapped children in daily life due to retinopathy of prematurity
川地 浩子
1
,
馬嶋 昭生
1
,
市川 琴子
1
,
川路 陽子
1
Hiroko Kawachi
1
,
Akio Majima
1
,
Kinko Ichikawa
1
,
Youko Kawaji
1
1名古屋市立大学医学部眼科学教室
pp.510-511
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908438
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- Abstract 文献概要
緒言 未熟児網膜症(retinopathy of prematurity,ROP)は重症瘢痕により著しい視覚障害を残すことがある。今回は,ROPによる重症視覚障害児をもつ家庭の問題点や不安を把握し,今後の指導に役立てるため,保護者の意見を集め,また,眼先天異常による視覚障害児と比較してみた。
対象および方法 1979年1月から1989年12月までに出生し,名古屋市立大学病院新生児集中治療室および多施設による未熟児網膜症の研究1)に参加した施設,愛知未熟児網膜症研究会2)に参加した施設のいずれかに入院して管理され,厚生省ROP瘢痕期分類の2度強度以上となった13名の極小未熟児を対象として,保護者に,児の生活状況についてのアンケート調査を行った。さらに,回答の得られた極小未熟児と,対照として1981年1月から1990年12月に名古屋市立大学病院眼科を受診した重症視覚障害のある21名の眼先天異常児に対して,日常生活に関連した事柄についてのアンケート調査を年齢別に3群に分けて行い,両者を比較した。
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