Japanese
English
連載 眼科図譜・309
水晶体嚢のtrue exfoliationの1例
A case of true exfoliation of the lens capsule
瓶井 資弘
1
,
桒山 泰明
2
,
福田 全克
3
Motohiro Kamei
1
,
Yasuaki Kuwayama
2
,
Masakatsu Fukuda
3
1国立大阪病院眼科
2大阪大学眼科
3大阪逓信病院
pp.402-403
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908408
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- Abstract 文献概要
緒言 水晶体嚢のtrue exfoliationは瞳孔領の水晶体前面に膜様物がみられる稀な疾患で,1922年にElschnigが報告したのが最初である1)。Els-chnigの報告した症例はガラス工で,それ以後の報告2〜4)でも鍛治屋,製鉄業など強い熱を直接受けるような職業に従事する症例が大部分であり,長期間にわたる熱照射が原因だとされていた。しかし,1960年以降は労働条件の改善もあり報告数は減少してきており,最近では熱照射の既往のない症例も報告されている5)。わが国には少なくとも過去15年間に報告が見当たらないが,今回trueexfoliationの1症例を経験したので報告する。
症例 77歳 男性
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