特集 インフォームドコンセント時代の眼科外来診療マニュアル—私はこうしている
外来検査と鑑別ためのdecision tree
土坂 寿行
1
1前・東京女子医科大学
pp.14-19
発行日 1999年9月30日
Published Date 1999/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906522
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眼科領域の自覚症状は数十の主訴に分類されるが,同一の主訴でも各人の訴えは百人百様であり,正確な診断を行うためには,十分な問診と検査が必要である。しかし,実際に診察を進めるにあたって,いたずらに多くの検査を行うことは,患者の負担を増すばかりであり,可能性の高い疾患を念頭において適切な検査を行うべきである。
ここでは主訴を視力低下や視野異常など,視覚に関する眼科固有の症状と,疼痛に代表されるような全身のどの器官にも共通して出現する症状とに大別し,一般的な診察の手順を示す。なお,外傷や先天奇形など総括的なdecision treeにそぐわない疾患は直接各論を参照されたい。
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