特集 眼科検査法を検証する
Ⅲ.緑内障
乳頭解析,網膜神経線維層厚測定—緑内障の視点から
久保田 敏昭
1
,
本田 祐恵
1
1九州大学医学部眼科学教室
pp.114-117
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906082
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視神経乳頭解析
1.検査の目的
視神経乳頭陥凹は立体的なものであるので,三次元的に観察すべきである。網膜と平行に走行してきた神経線維が,視神経乳頭の表面で急に後方にその方向を変える部位を陥凹縁とする。立体眼底カメラや細隙灯顕微鏡と前置レンズによる方法が,乳頭の立体観察には有用である。画像解析装置を用いれば,乳頭パラメーターの計測が可能であり,定量的評価が可能である。
この項目では画像解析装置の代表的な器具であるHeidelberg retina tomograph(HRT:Heidel-berg Engineering社製)について述べる。
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