特集 眼科検査法を検証する
Ⅱ.角膜・前眼部疾患
Corneal microscope
冨井 聡
1
1京都府立医科大学眼科学教室
pp.79-82
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410906071
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
昨今の科学の発達は角膜を細胞レベルで観察する顕微鏡をもたらした。臨床に応用できるこの新しい顕微鏡は,細隙灯顕微鏡による鏡面反射をより高度に利用したスペキュラーマイクロスコープ(以下,スペキュラー)と共焦点系顕微鏡を使用するコンフォーカルマイクロスコープ(以下,コンフォーカル)である。スペキュラーには角膜接触型と非接触型があり,角膜内皮障害や白内障手術,角膜移植術前の角膜内皮用の検査機器として,臨床の場で普及している。一方,臨床に使用されているコンフォーカルは,Tandem scanning con-focal microscopeとConfoScanの2種類がある。今回,このスペキュラーとコンフォーカルという2種類の顕微鏡について,生体角膜組織検査法としての妥当性と,これまで得られた知見について考察してみたい。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.