実地臨床手技のエッセンス 内視鏡の進歩
Miniature Pan-endo-microscopeとその臨床応用
大川 公康
1
,
佐々木 茂
1
,
大川 了氿
1
Kimiyasu Okawa
1
1日本医科大学付属病院,産婦人科
pp.281-289
発行日 1979年4月10日
Published Date 1979/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206027
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生体の臓器の表面,または,内面を観察するために内視鏡が考案された。腹腔鏡,子宮鏡などは産婦人科で多く用いられるようになり,そのほか膀胱鏡,胃鏡,などがある。コルポスコープは子宮腟部の表面を拡大して上皮の異常を発見しようとする方法である。なお,さらに拡大を強くして細胞レベルで観察しようとする試みがなされた。1951年T.Antoine,V.Grunbergerはマイクロコルポスコープを考案して子宮がんに用い,表面の細胞の超生体染色のためトルイヂンブルーが主に用いられた。R.Richardはこれを初期がんに応用している。藤森,野田は独特なマイクロコルポスコープを考案し,増淵,天神,山形,毛利の考案によるものなどがある。染色には同様にトルイヂンブルー,エバンスブルー,ヘアトキシリンなどを用いるが,その後ほとんど使用されていない。この場合,問題になるのは超生体染色用の色素であり,われわれは色素について研究している。
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