Japanese
English
連載 眼科図譜・228
Congenital Hereditary Corneal Dystrophy (Maumenee)の同朋例
A Brothers Case of Congenital Hereditary Corneal Dystrophy (Maumenee)
三宅 謙作
1
,
三宅 千佳子
1
,
三宅 武子
1
Kensaku Miyake
1
,
Chikako Miyake
1
,
Takeko Miyake
1
1眼科三宅病院
1Miyake Eye Hospital
pp.1239-1240
発行日 1976年11月15日
Published Date 1976/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205536
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
〔解説〕
比較的所見に特徴が少ないため多くの呼称で報告されてきた。1960年Maumenee1)がレビューを行なつて以来,米国を中心に彼のCongenital hereditary corneal dys—trophyの呼称が多く使用されている。本邦でもKomoto2)以来数例の類似疾患の報告をみるが上記のclinical entityに立つた報告をみない。
Maumeneeのまとめた当疾の臨床像の要約は,(1)びまん性の実質混濁および浮腫--このため角膜は厚みを増し,スリガラス状を呈する。(2)上皮には著しい水泡形成はみとめないが時にbedewingはみる。(3)デスメ膜には著明な変化をみない(この点はMaumenee以外の報告あるいは本号の著者らの報告(1289頁)でも,デスメ膜の不規則な混濁肥厚をみとめるので改めるべきである)。(4)内皮にはcornea gutata等の変化はみず,モザイク模様もみとめない。(5)血管新生を欠く。(6)病巣は通常出生時に存在し,停在性である。(7)眼圧,角膜知覚,角膜径等は正常。視力は0.3ないし光覚。(8)遺伝については優性,劣性両者がある。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.