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連載 眼科図譜・331
アルゴン・レーザー虹彩切開術後に生じた水庖性角膜症
Corneal endothelial decompensation after argon laser iridotomy
細谷 比左志
1
,
大橋 裕一
2
,
大黒 伸行
3
,
桑山 泰明
4
,
木下 茂
5
Hisashi Hosotani
1
,
Yuichi Ohashi
2
,
Nobuyuki Ohguro
3
,
Yasuaki Kuwayama
4
,
Shigeru Kinoshita
5
1大阪大学医学部眼科学教室
2愛媛大学医学部眼科学教室
3大坂逓信病院眼科
4大阪厚生年金病院眼科
5京都府立医科大学眼科学教室
pp.420-422
発行日 1994年3月15日
Published Date 1994/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410903690
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緒言
近年,原発閉塞隅角緑内障の治療にアルゴン・レーザー虹彩切開術(以下LI)が広く行われ,その有効性が確かめられている。観血的手術に比較しても簡便で合併症の少ない方法であると考えられ,今や観血的手術をみる機会も少ない。また狭隅角眼に予防的にLIを施行することも多い。しかし,合併症の少ないと考えられていたLIであったが,1988年にSchwartzら1)により,LI後に生じた水庖性角膜症が報告されて以来,世界各国で報告が相次いだ2,3)。しかしながら,本邦ではLI後の水庖性角膜症の報告は,筆者らの知る限りまだなかった。最近筆者らはLI後に生じた水庖性角膜症症例を相次いで経験したので若干の考察を加えて報告する。
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