Ⅱ.所見からみた診断の進め方
2 ぶどう膜炎・前房・硝子体 4)硝子体混濁
冲永 貴美子
1
,
蕪城 俊克
2
1さいたま赤十字病院眼科(さいたま市)
2東京大学医学部附属病院眼科
pp.1141-1145
発行日 2018年9月30日
Published Date 2018/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000000840
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硝子体は体積が約4mLで全眼球容積の約80%を占める,水晶体より後部の眼球内を埋めるゲル状組織である。硝子体は99%が水分であり,コラーゲン線維構造間にヒアルロン酸が存在することで粘弾性を発揮し,網膜に近い硝子体皮質と呼ぶところには硝子体細胞(ヒアロサイト)が存在する。硝子体は透明な組織であり透光体として存在するだけでなく,眼球形態の保持や眼組織の保護の役割を持つ。
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