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特集 第45回日本臨床眼科学会講演集(1)1991年10月 広島
学術展示
後房レンズ毛様溝縫合固定症例の検討および死体眼による通糸部位の確認
Transsclerally sutured posterior chamber intraocular lenses:clinical cases and anatomic study of human cadaver eyes
北大路 浩史
1
,
中非 義秀
1
,
水野 和也
1
,
北大路 勢津子
1
,
中井 義昌
1
Hiroshi Kitaoji
1
,
Yoshihide Nakai
1
,
Kazuya Mizuno
1
,
Setsuko Kitaoji
1
,
Yoshimasa Nakai
1
1東海眼科
pp.310-311
発行日 1992年3月15日
Published Date 1992/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901042
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- Abstract 文献概要
緒言 近年,白内障手術および術後屈折矯正に,嚢外摘出(ECCE)または超音波乳化吸引術(KPE)後の後房レンズ(PCL)移植が最善とされ,さらに,嚢内法(ICCE)後の二次移植や広範な後嚢損傷時の一次移植にも,長期的角膜障害などの危険性のある前房レンズ(ACL)に代わり,PCL毛様溝縫合固定が行われだした。1989年5月より,22眼に縫着を行い,術後経過・合併症の検討を行ったので報告する。また,死体眼を用い通糸部位を確認決定したので,あわせて報告する。
症例および方法 二次移植14眼,一次移植7眼.打撲による創離開PCL亜脱臼の整復1眼の計22眼で,男9眼,女13眼,年齢55〜85歳(平均73.1歳),観察期間3か月〜2年5か周(平均10.4か月)であった。二次移植は,ICCE後10眼ICCE後ACL二次移植からの交換(三次)2眼,亜脱臼に対するlen-sectomy・vitrectomy後2眼,一次移植は,ECCE時5眼,KPE時2眼であった。ショートCループPCLに弱彎長針付き10-0プロリン糸(Alcon PG−73076またはEthicon CIF 788G)を結び付け,上方輪部創を通し,眼内より2-8時の輪部後方1mm弱に,刺出した。縫合部は,二次移植では,半層強膜弁に埋没し,一次移植では,刺出後,後方へ強膜をすくい,厚めの結膜・テノン嚢下に,糸を長めに残し埋没した。
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