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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋
学術展示
杆体系と錐体系—その5:狭義先天性停止性夜盲と小口病における検討
Rod and cone systems:Part 5. Congenital stationary nightblindness and Oguchi's disease
野呂 充
1
,
塩野 貴
1
,
板橋 隆三
1
,
玉井 信
1
Michiru Noro
1
,
Takashi Shiono
1
,
Ryuzo Itabashi
1
,
Makoto Tamai
1
1東北大学医学部眼科
pp.1104-1105
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900280
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- Abstract 文献概要
目的 暗順応経過中に光覚閾と色覚閾の分離(図1)がみられ,それが杆体系と錐体系の相互作用であろうと考えられている1,2)。我々は先に(第93回日眼総会)網膜色素変性症および色覚異常者における相互作用を調べ,後者では正常であるのに前者では杆体系の機能低下にともなって錐体系に対する抑制も減少することを観察した。今回,狭義先天性停止性夜盲と小口病における相互作用について検討した。
症例および方法 マックスウェル視(図2)による光学系を用いた。暗順応10分,明順応5分後に測定を開始した。原則として固視灯は680nm,刺激光は520nmで中心窩から耳側6°の網膜を刺激した。刺激の持続時間は100msec,間隔は光覚閾測定時は2sec,色覚閾測定時は10sec以上で光覚閾と色覚閾を測定した。
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