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特集 第43回日本臨床眼科学会講演集(5)1989年10月 名古屋
学術展示
網膜硝子体境界面の構造—ミュラー細胞にみる裏打ち構造について
Structure of the vitreoretinal juncture Supportive structure of the Mueller cell footplate
原 彰
1
,
中込 豊
1
Akira Hara
1
,
Yutaka Nakagome
1
1日本医科大学第一病院眼科
pp.1106-1107
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900281
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- Abstract 文献概要
緒言 網膜硝子体境界面の構造についていくたの論議がなされてきた。境界面の核ともなる網膜内境界膜の構造は主に光顕や電顕によって観察されてきたが,未だにその構造が明確に理解されていない。論議の的となっているものは①網膜硝子体境界面を形成する網膜内境界膜が他の組織にみられる様に上皮細胞の基底膜として機能し基底膜内孔形成のようなものが網膜内境界膜にも存在するのかどうか1,2),網膜内境界膜は硝子体皮質の濃縮したものなのか3,4),硝子体と内境界膜および内境界膜と網膜の結合はどのようなものなのか5,6),人眼では乳頭縁で網膜内境界膜が不連続となっているのだろうか5,7)などを含む他諸々の事となっている。また網膜内境界膜の性状が解明された分あらたな疑問が発生しているのも現状である。著者らはこれらいくたの疑問を少しずつ解明するため,眼底後極部の広い範囲の網膜内境界膜を網膜より人為的に剥離し,その後網膜硝子体境界面の構造を調べようとする方法をとってきた。著者らの方法により家兎眼・人眼とも網膜内境界膜は網膜より人為的に剥離できることが判っている。そこで今回この方法を人眼に用い,まず網膜内境界膜の構造のうち内境界膜下の構造をしらべた。内境界膜下の構造のうちでは網膜血管の露出がミュラー細胞基底部面のどの領域の網膜で起きているのかに焦点を当てた。
対象および結果 年齢29〜86歳で死亡した人眼23眼を用いた。
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