増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
7 網膜硝子体
先天性眼底疾患・網膜芽細胞腫
近藤 寛之
1
1産業医科大学眼科学教室
pp.258-262
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214181
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クリニック・病院で診るときのポイント
クリニックで診るとき
《先天性眼底疾患》
・出生早期に異常を認めた場合には,まず基幹病院に紹介する.
・網膜剝離性疾患では浅前房による緑内障を見逃さないようにする.
《網膜芽細胞腫》
・3歳までは再発の有無の確認のために基幹病院への受診を促す.
病院で診るとき
《先天性眼底疾患》
・網膜剝離性疾患では乳児期に病変の活動性が残っていないかを確認する.
・網膜ジストロフィでは屈折矯正が適切であるかを確認する.
《網膜芽細胞腫》
・家族性の場合には眼球外への転移がないか慎重にフォローする.
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